日本テレビで1992年から2003年に放送されていたバラエティ番組「電波少年」。
この伝説的番組が、HuluとdTVで見放題配信されています。HuluもdTVも1ヶ月お試し無料で利用できるので、両方利用すれば実質1ヶ月半無料で作品をたのしむことが出来ます。
こちらのページでは、配信中の作品ラインナップとそれぞれの感想などをご紹介しています。
現在では、制作不可能と思われるハチャメチャな企画の数々をチェックしてみましょう。
電波少年Hulu ・dTV配信情報
Hulu・dTVでは、電波少年の作品が企画ごとに数話ずつ、合計25話が配信されています。
内容は、以下の通りです。
キャイーンのおつかい企画
配信タイトル | |
第1話 | キャイーンはじめてのおつかい ドイツ・オランダ編 |
第2話 | キャイーン2度目のおつかい タイ・ミャンマー編 |
第3話 | キャイーン3度目のおつかい チェコ・スロバキヤ編 |
第4話 | キャイーン4度目のおつかい ガーナ・コートジボワール編 |
第5話 | キャイーン5度目のおつかい インド・スリランカ編 |
第6話 | キャイーン6度目のおつかい スイス・フランス編 |
今となっては、中堅お笑い芸人として活躍している、ウド鈴木と天野博之のコンビ・キャイーン。彼らにとって、初めての海外渡航となる企画が「キャイーンはじめてのおつかい ドイツ・オランダ編」でした。
若手時代の2人が、とにかくかわいらしい作品です。この企画は、ドイツとオランダの国境まで、ウドちゃんと天野くんがそれぞれ別のルートを利用して到達し、最後に両国の国境で落ち合って、ハットを投げ「この帽子ドイツんだ?」(天野)、「オランだ!」(ウド)と言うというモノ。
今と変わらず、しっかり者の天野くんはスムーズに旅をし、うっかり者のウドちゃんはまさかの迷子…視聴者がツッコミを入れたくなるくらいの旅をします。
キャイーンは、電波少年出演者の中の数少ない芸能界生き残り組ですが、当時と今のキャラのブレのなさに驚かされます。彼ら2人は、新人だった頃から完成されたスタイルを持っていたのだなぁと感心しました。
加賀谷助っ人シリーズ
配信タイトル | |
第7話 | 加賀谷助っ人シリーズPart1 サグラダファミリア編 |
第8話 | 加賀谷助っ人シリーズPart2 アンコール遺跡編 |
第9話 | 加賀谷助っ人シリーズPart3 スフィンクス編 |
第10話 | 加賀谷助っ人シリーズPart4オペラハウス編 |
第11話 | 加賀谷助っ人シリーズPart5マチュ・ピチュ編 |
第12話 | 加賀谷助っ人シリーズPart6グレート・ジンバブエ編 |
当時、大川興行に所属する若手芸人だった松本ハウスのハウス加賀谷が、世界中のいろいろな場所に行って、お手伝いをするという企画。パート1の舞台は、世界遺産に登録される以前のサグラダファミリア(スペイン・バルセロナ)です。
アポなしで現場入りし、ジェスチャーとカタコトの英語で「(建築作業を)手伝わせてくれ」という旨を伝えようとするのですが、当然ながら伝わりません。てんやわんやの果てに無理やり作業に加わると、現場スタッフに見つかり怒られてしまいます。
反省の意を示すため、加賀谷は建築現場の事務所前で正座。加賀谷の必死さが、作業員たちの同情を買い、掃除の仕事をゲット。一生懸命働きます。
Rマニアの無人島脱出
配信タイトル | |
第13話 | Rマニア電波少年的無人島脱出(1) |
第14話 | Rマニア電波少年的無人島脱出(2) |
第15話 | Rマニア電波少年的無人島脱出(3) |
「進め!電波少年」の後継番組、「進ぬ!電波少年」で放送されたRマニアの無人島脱出企画。街中を歩いていた2人がいきなりクルマに乗せられるところから、企画スタート。目隠しの状態で船に揺られて、無人島に到着します。
カメラとテープとマッチ、少量の食べ物を渡され無人島に置き去りにされる、Rマニア。無人島から自分たちの力で脱出することを目指します。とりあえず食べ物を探そうと、貝を見つけたり、野草を発見したり…。このあたりの雰囲気は、なんとなくTOKIOの「ザ!鉄腕!DASH!」に通じるものを感じます(鉄腕ダッシュも電波少年と同じ日テレ番組ですし、実はこの島は現在DASH島になっています)。
ただ、あまりにも都合よく美味しそうなオレンジが海岸に流れ着いていたり、島脱出のためのいかだ作りに適した材料が落ちていたり、ヤラセを疑いたくなるような出来事が多々発生。が、イチイチ批判的な気持ちにならず、おおらかな気持ちで視聴することが、電波少年を楽しむコツだと思います(笑)。
ロッコツマニアのスワンの旅
配信タイトル | |
第16話 | Rマニアスワンの旅(1) |
第17話 | Rマニアスワンの旅(2) |
第18話 | Rマニアスワンの旅2(1) |
第19話 | Rマニアスワンの旅2(2) |
Rマニアスワンの旅は、スワンボートで愛媛県・二神島をスタートし、広島県・川尻までの約40kmを移動します(最終目標地点は、東京)。イカダで無人島から脱出した経験を持つRマニアだけに出だしは順調です。
しかし、初日の移動距離は9時間かけておよそ15km。あまり速くは進めません。
旅の途中で誰かにスワンボートをいたずらされたり、台風にみまわれたり…。数多のトラブルを乗り越えてゴールを目指します。
この作品、時間が経つにつれて、Rマニアの2人がヒゲ面になっていき、最終的にルックスがそっくりになってしまい見分けがつかなくなるんですよね…。お笑いのコンビは、見た目にカブリのない人間同士で組んだ方が良いなぁと感じました。
鮒子(フナコ)のViva特売!
配信タイトル | |
第20話 | 鮒子のViva☆特売!Part1 |
第21話 | 鮒子のViva☆特売!Part2 |
第22話 | 鮒子のViva☆特売!Part3 |
第23話 | 鮒子のViva☆特売!Part4 |
第24話 | 鮒子のViva☆特売!Part5 |
第25話 | 鮒子のViva☆特売!Part6 |
オーディションで選ばれた椿鮒子。秘密の部屋に連れ込まれた鮒子は、毎朝届けられるスーパーマーケットのチラシを見て、その日一番安い食材を探し、自転車で買いに行き夕飯を作ることを命じられます。なお、チラシは関東一円を対象に配布されているもの。毎日、夕食作りに必要な食材を最安値で買わないと夕飯抜きという過酷な企画に挑戦します。
初日は朝3時に起床し、親子丼を作るために自転車で関東中を走り抜ける鮒子。最後の食材を買い、東京に戻ったのは午前4時。1日の移動距離138km。走行時間は、19時間半。
ママチャリで、本当にこの距離を走っているのだとしたら驚きです。しかし、翌日の起床時間は午後1時と妙にリアルです。
15時間自転車で走ったのに、食材を買い揃えられず夕食抜きの回もあり、企画がガチだとしたら鮒子はめちゃくちゃタフだと思います…。
電波少年のあの動画をHuluで見たい【配信希望】
Hulu・dTVで見放題配信されている電波少年は、25話のみ。しかし、Huluには、シーズン1と記載されていますし、電波少年自体1992年から2003年の11年間も放送されていた番組なので、今後、別の企画が配信される可能性は大いにあります。
このコーナーでは、「今のところ、未配信だけれど、今後配信してほしい」という企画をご紹介しています。現在配信中の作品をチェックしつつ、新たな企画モノが配信されることを楽しみに待ちましょう!
有吉のユーラシア大陸横断ヒッチハイク
電波少年の代名詞的企画といえば、有吉弘行と森脇和成が組んでいたお笑いコンビ・猿岩石が挑戦した「ユーラシア横断ヒッチハイク」。1996年4月から10月までの半年を使って、ユーラシア大陸を横断し、ゴール地点・ロンドンに到着しました。
食事もあまりできず、やせ細ってけっこう過酷な旅でした。が、「おいおい、それは…」とツッコミたくなるような場面も多かったのですが、当時は、インターネットも普及していませんでしたし、テレビのヤラセがそれほどうるさく言われている時代でもなかったので、大多数の視聴者はこの2人の冒険をけっこう好意的に応援していたと思います。
電波少年は、芸人の個性を活かすというより、企画の面白さで勝負しているドキュメンタリー型のバラエティ番組だったということもあり、有吉は今のような毒舌キャラではありませんでした。
現在、日テレオンデマンドで有料配信中ですが、HuluやdTVで見放題配信してもらいたいものです。
15少女漂流記のメンバーの現在が気になる
2001年ごろ、電波少年の終盤になって行われた企画「電波少年的15少女漂流記」。
無人島から自力で脱出を目指すという企画でしたが、スタッフは付かず、メンバーだけで撮影なども行っていました。が、脱落者が多く、最後まで企画に参加していたのは、赤字で記した8名のみ。
やはり、無人島脱出企画は過酷なのだなと感じますが、芸能界での生き残りはもっと過酷。現在、黒沢かずこと、いとうあさこ以外のほとんどの方が、引退もしくはほぼ活動していない状態です。
名前 | その後 |
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つぶらまひる | 仮面ライダー龍騎など出演。リポーターをしていたことも。 |
石井亜美 | ワンギャル。175RのSHOGO(今井絵理子の前夫)と結婚。 |
なかのよいこ | お笑い芸人。劇団ひとりの元彼女として番組出演することも。 |
野崎恵 | チェキッ娘を経て、2005年に芸能界引退。 |
黒沢宗子(黒沢かずこ) | 森三中として活躍中。 |
中村永美(中村エミ) | 2005年芸能界引退。 |
伊藤麻子(いとうあさこ) | バラエティ番組などで活躍中。 |
金子梅華 | 不明 |
宮崎景子 | ワンギャルを経て…近況不明。 |
津川友美 | 2009年結婚、出産。 |
建みさと | 2016年結婚、出産。ブログ継続中も芸能仕事は実質引退の状態か。 |
斉藤ゆり | 地球防衛軍企画にも出演。本名の木谷真規名義で芸能事務所など経営。 |
岸田光子 | 不明 |
柳さおり | 女優をしていた時期もあったが、現在は不明。 |
実由 | 2017年結婚。現在はレポーターなど。 |
箱男の動画
「電波少年的箱男」の動画は、残念ながらHulu、dTVはもちろん、日テレオンデマンドでも配信されていません。
この企画は、箱の中にお笑い芸人が入り、善意の誰かに箱を押してもらうことで、鹿児島から東京を目指すというもの。言葉で説明すると前衛的すぎてワケが分からない感じがしますが、実際、当時の放送を見ていた私からしても、実験的過ぎる企画だったなという感想です。
あの歌、流行ったなぁ
電波少年関係で当時流行した歌を以下の表にまとめました。当時は、CDがよく売れる時代だったので、売上もすさまじいものがありました。
歌手名 | 曲名 | 実績 |
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Something ELse | ラストチャンス | 雷波少年の企画。大ヒットして紅白出場。 |
Bluem of Youth | ||
ラストツアー〜約束の場所へ〜 | 雷波少年の企画。オリコン初登場2位。 | |
爆風スランプ | 旅人よ 〜The Longest Journey | 猿岩石・ヒッチハイク企画の応援歌。 |
前田亘輝 | ||
君だけのTomorrow | ドロンズ・ヒッチハイク企画の応援歌。 | |
猿岩石 | 白い雲のように | ヒッチハイクで人気者になった後、番組とは別にリリース。売上は100万枚以上。 |
まとめ
電波少年は、現在のバラエティ番組とは、一味違うノンフィクション風のお笑い番組。HuluとdTVでは、見放題で配信されています。90年代から2000年代初頭にかけて大人気だった電波少年をもう一度見てみませんか。
当時、見ていた人にとっては、懐かしく、放送時を知らない人にとっては新鮮な発見がたくさんありますよ。