スウェーデンのベストセラー小説「ミレニアム」を、巨匠・デヴィッド・フィンチャーが独自の解釈で映像化した話題作「ドラゴン・タトゥーの女」。
日本では2012年に公開され、ひとつの失踪事件が大富豪の一族の秘密を暴いていく衝撃的な展開、日本でもR-15指定となった過激な映像表現、そして原作とは異なる衝撃的なラストに、全米はもちろん全世界がとりこになった作品です。
そんな「ドラゴン・タトゥーの女」は、ネット上の動画サービス「
dTV
」「
U-NEXT
」「
Amazonプライムビデオ
」で視聴することができます。
そこで今回は、スタイリッシュな映像美と謎が謎を呼ぶ本格ミステリの世界、そして「ドラゴン・タトゥーの女」リスベットをはじめとした登場人物の魅力を紹介、そして無料で見る方法について解説していきます。
2018年には続編が公開されるという最新情報も発表されました。続編公開前にぜひシリーズ1作目をチェックしておきましょう!
「ドラゴン・タトゥーの女」はどの動画サービスで見る?dTV・U-NEXT・Amazonプライムビデオを比較
「ドラゴン・タトゥーの女」は、現在
dTV
・
U-NEXT
・
Amazonプライムビデオ
という3つの動画配信サービスで配信されています。
どの動画配信サービスで見るべき?
ではこれらの動画サービスの中で、「ドラゴン・タトゥーの女」を見るべきなのはどのサービスなのでしょうか。以下に各動画サービスの特徴をまとめました。
サービス名 | 月額料金 | 無料期間 | 特徴 |
---|---|---|---|
dTV |
550円 | 31日間 | ・映画やドラマだけでなくミュージックビデオやマンガ作品も豊富 |
U-NEXT |
2,189円 | 31日間 | ・配信動画総数12万本に加え、毎月2,000本以上のコンテンツ追加 |
Amazonプライムビデオ |
408円 (年会費4,900円) |
30日間 | ・Amazonでお急ぎ便無料やAmazonパントリーなどが利用可能 |
これらのうち、筆者としては
U-NEXT
で視聴することをおすすめします。
3つのサービスの中でも最も配信作品数が多いだけでなく、毎月2,000本以上の動画コンテンツが追加されるために飽きることなく様々な動画を楽しむことができます。
豊富なコンテンツを楽しむことができるため、洋画邦画を問わず様々な映画・ドラマ作品に触れられることが大きな魅力です。
月額料金は3つのサービスの中で最も高くなっていますが、この価格設定は他の追随を許さない豊富なコンテンツ量の裏返し。31日間設定されている無料期間で実際に利用してみれば、U-NEXTの魅力は存分に理解することができるでしょう。
「ドラゴン・タトゥーの女」のあらすじと登場人物は?
「ドラゴン・タトゥーの女」は、スウェーデンで「ミレニアム」というタイトルで出版された3部作のミステリー小説の第1部にあたります。
陰鬱で凄惨な展開と主要人物であるミカエル、リスベットのキャラクター性が人気を博し、世界的なベストセラーとなりました。
そんな「ミレニアム」の第1部を、「セブン」などのミステリー作品でも知られるハリウッドの巨匠・デヴィッド・フィンチャーが映像化したのがこの作品です。
「ドラゴン・タトゥーの女」のあらすじは?
大物実業家の不正を暴くなど、凄腕のジャーナリストとして名を上げているミカエル・ブロムクヴィスト。
そんな彼のもとに、スウェーデンの財閥「ヴァンゲル・グループ」の会長であるヘンリックから依頼が届きます。ヘンリックは、孫娘のハリエットが40年前に忽然と姿を消した事件の調査を依頼します。
ヘンリックは、彼の一族の誰かがハリエットを殺したと信じており、ミカエルに事件をともに調査する相棒として、鼻ピアスにゴスロリメイク、さらに背中にドラゴンのタトゥーが入った天才ハッカー、リスベットを紹介します。
リスベットは自身が幼いころに起こした事件によって保護観察処分を受けている身であり、弱みを握られている保護観察官に、立場を利用して性的な要求をされたりしてしまう過酷な境遇に置かれています。
そんなリスベットとミカエルが助け合いながら捜査を進めていくうちに、ミカエルは失踪したハリエットの手帳に書かれた謎の数字が「旧約聖書」の引用という事実に気づきます。
さらにリスベットが40年前に起こっていた連続婦女猟奇殺人事件と旧約聖書の引用が結びつくことに気づき、捜査線上にハリエットの父親、ゴットフリートと、その息子であるマルティンが浮上します……。
主演には6代目ジェームズ・ボンドを務めるダニエル・クレイグ!
本作の主演・ミカエル役は「6代目ジェームズ・ボンド」としても有名な俳優・ダニエル・クレイグです。スウェーデンの大企業の不正を暴いた結果、出版界から追放されてしまった凄腕ジャーナリストを演じます。
「ジェームズ・ボンド」のシャープなイメージを払しょくするために増量を行い、スパイ役とはまた違った魅力を持った演技を展開しています。
天才ハッカー役にはアワード常連、ルーニー・マーラがキャスティング!
本作のタイトルでもある「ドラゴン・タトゥーの女」リスベット役を演じたのは、本作でアカデミー賞主演女優賞やゴールデングローブ賞 主演女優賞にもノミネートされたルーニー・マーラです。
デヴィッド・フィンチャー監督とは「ソーシャル・ネットワーク」以来2度目のタッグであり、本作では過激なシーンも体当たりでこなしています。
ルーニー・マーラは本作の演技が高く評価されたことで、以降数々の映画賞の常連となり、セレブリティの仲間入りを果たしたと言えるでしょう。
くせ者の役者が多く出演!映画ファンにはたまらない!
本作には脇役にもくせ者の役者が多く出演しており、映画ファンにとってはたまらないキャスティングが行われています。
事件の依頼人でもあるヴァンゲル・グループの会長・ヘンリック役には、1960年代から数々の名作に出演し、強烈な脇役や悪役で個性を放ち続けてきたクリストファー・プラマーがキャスティングされています。
失踪事件のカギを握る人物・マルティン役には、本作の舞台となったスウェーデン出身の名優・ステラン・スカルスガルドがキャスティング。
さらに、ヘンリックの一族の女性であるアニタ役には、「チャタレイ夫人の恋人」などでも知られるジョエリー・リチャードソンがキャスティングされています。
「ドラゴン・タトゥーの女」の感想まとめ ※ネタバレなし
「ドラゴン・タトゥーの女」は、話の構成が複雑であり一見しただけでは理解できない部分も多い作品となっています。
スウェーデンの巨大企業同士の企業間抗争の合間に、40年前の少女の失踪事件がかかわっているという「入れ子」のような構造であるため、しっかり見ておかなければ話についていけなくなってしまう可能性もあります。
U-NEXTなどの動画サービスで視聴することができれば、仮によくわからない部分があったとしてももう一度見ることはたやすくなっています。一度で理解できなかった場合は、ぜひもう一度見返して理解してみましょう。
過激な描写も満載!猟奇的ミステリーの行く末は?
本作は猟奇殺人がカギを握っているストーリーであることもあり、目を覆いたくなるような衝撃的なシーンも含まれています。
また、本作が抱えているテーマでもある「女性蔑視に対する怒り」を描くために、過激な性的シーンも含まれているのが大きな特徴です。
猟奇的な事件の真相が、グロテスクなシーンや性的なシーンとともに明かされていく構成となっており、最後まで目が離せない物語となっています。
巨匠デヴィッド・フィンチャーの映像世界にも注目!最後まで目が離せない!
本作は、衝撃的な描写以外にもデヴィッド・フィンチャー監督のスタイリッシュな映像表現にも注目です。
オープニングから無機質さと「冷たさ」を感じさせる映像美で一気に映画へと引き込む手腕は、やはり「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」といった名作を世に送り出し続けている監督ならではだと言えるでしょう。
40年前の失踪事件と、現代の巨大企業同士の抗争がリンクする展開は、まさに痛快なものとなっています。原作とは違うラストも必見です。
「ドラゴン・タトゥーの女」を見た方におすすめの映画やドラマは?
「ドラゴン・タトゥーの女」を楽しめた方は、以下の2作品もぜひとも見てみるとよいでしょう。
ソーシャル・ネットワーク
(
U-NEXT
で配信中)
本作の監督であるデヴィッド・フィンチャーが送る、「Facebook」を立ち上げた億万長者・マーク・ザッカーバーグの姿を描いた作品です。
単なるサクセスストーリーとしてではなく、巨万の富を得てから周囲に近寄ってくる人々の思惑や仲間同士の裏切り、さらにはかつて仲間同士だったものが法廷で戦うことになるというめくるめく展開で、今日のFacebookの成功の裏側をえぐった問題作になっています。
主演を務めたジェシー・アイゼンバーグの、見事なまでの早口のセリフ回しも話題となりました。なお、この作品にも「ドラゴン・タトゥーの女」でリスベットを演じたルーニー・マーラが出演しています。
キャロル
「ドラゴン・タトゥーの女」のリスベット役、ルーニー・マーラがケイト・ブランシェットとともに主演し、カンヌ映画祭の女優賞を獲得した作品です。
1952年のクリスマスシーズンのニューヨークを舞台に、デパートでアルバイトをする女性・テレーズ(ルーニー・マーラ)が気品のある女性・キャロル(ケイト・ブランシェット)と出会うところから物語が始まります。
キャロルの美しさに女性ながら心惹かれたテレーズは、ショーウィンドーに彼女が置き忘れた手袋を届けるのをきっかけに彼女と再会し、お互いに「禁断の愛」へと堕ちていきます。
衝撃的なテーマながら上質で、気品あふれる作品に仕上がっている点もポイントです。
まとめ
「ドラゴン・タトゥーの女」は、40年前の失踪事件の解明から始まる本格ミステリーです。
謎解き以外にも衝撃的な描写の数々や、デヴィッド・フィンチャー監督がおくる映像美、そして主演の二人、特に「ドラゴン・タトゥーの女」であるルーニー・マーラの演技に注目すべき映画となっています。
2018年には続編が公開されるという最新情報も発表されましたので、無料期間も設けられているネット上の動画サービスで、ぜひシリーズ1作目を、続編公開前にチェックしておきましょう!